仮想通貨の利用と投資を面白くする MAKER(MKR)のステーブルコインDAI




みやちー(@yumiya_work)です。

暗号通貨(仮想通貨)を実世界で使う方法にデビットカードやスマホ決済などがありますが、
価格変動が大きいため支払う側も受け入れる側も扱いにくいと思います。

そのため、ドルと同等の価格を持つようなステーブルコインは暗号通貨とフィアットをつなぐのに適していると感じます。

また、下落局面の市場では、様子見のためにステーブルコインに退避するように使われますね。

こんな感じで”安定”していることにも価値がありますので、
今回はMAKER(MKR)のDAIを中心にステーブルコインについて調べてみました。

ステーブルコインのプロジェクト

Tether/USDT https://tether.to/
1USDT=1ドルのドルペッグステーブルコイン。
テザー社の保有する口座でUSDTの発行枚数と同数のドルを保有することで価値を担保している。
本当に同数のドルを保有しているのか?そんな疑惑で騒がれたが保有は間違いなくされている様子?
https://jp.cointelegraph.com/news/tether-has-enough-usd-to-back-tokens-says-law-firm-in-unofficial-statement
テザー社を信用する必要があり、中央集権的な仕組みになっている。

TrueUSD/TSUD https://www.trusttoken.com/trueusd/
1TUSD=1ドルのドルペッグステーブルコイン。
ドルの現物にて価値を担保しているが、テザー社と違うのは第三者である信託会社でドルが保有されていること。
TUSDを発行する場合は信託会社にドルを送り、その確認がされるとAPIからスマートコントラクトに指示が送られてTSUDが送付される。
複数の信託会社と協力関係にあるようで、より信頼できる仕組みになっている。

NuBits/USNBT https://nubits.com/
1USNBT=1ドルのドルペッグステーブルコインなのですが、2016年6月~9月、2018年3月~の期間は1ドルから大きく価格が下がっています。低い時で0.2ドル台。
NuBitsはドルの現物を持つのではなく、USNBTの循環量をコントロールすることで1ドルに近づけようとします。
1ドルより高い時は循環量を増やし、1ドル低い時には循環量を減らします。
循環量を減らすのはParkingと呼ばれる、預け入れにより金利を受け取れる仕組みにより行われます。
金利の変動により、預け入れられる量をコントロールし、1ドルになるように調整します。
面白い仕組みですが、多くの利用者がいてこそ成り立つのかなと思います。

Basis/- https://basis.io/
資金調達が終わった段階で、まだ通貨は発行されていません。
中央銀行のように供給量をコントロールすることで価格の安定を図るアルゴリズムとなるようです。
アルゴリズムの開発段階で、もちろんドルペッグはもちろん出てくるでしょうが、パンやビールの価格にも追従できるよということを言っています。
Basisではボンドトークンという債券の仕組みを使って、供給量をコントロールしている?
将来的に1Basisトークンになる債券を1Basisより安い価格で売ることで、Basisトークンで買われて市場供給量が少なくなる。これにより、価格が上がる。
レートがペッグ元の実際のレートと近かったかどうかの投票により、供給量のコントロールへ反映させていくようです。
NuBitsと同様に現物の担保を持たずに、プログラムの動きでレートを調整させる仕組みです。担保なしで安定させることができるのか、気になります。

Circle/USDC https://www.centre.io/
https://www.circle.com
Poloniex、Circle Payなどのプロダクトを持つCircleはBitMainなどからの投資を受けて、Circle USDC(USD Coin)の開発を行っている。
1USDC=1ドルのステーブルコインでドルの現物を担保にするタイプ。
Circleはアメリカで電子マネー発行のライセンスを取得しているため、すでに電子マネーの100%の資産を保有することには実績を持っている。
また、オープンソース・フレームワーク化することで、外部の企業もUSDCの発行を行えるようになる。

Havven/nUSD https://havven.io/
1nUSD=1ドルのステーブルコインです。
HavvenのネットワークにはnUSDとは別にHAVというトークンがあります。
このHAV自体を担保としてネットワーク内にロックすることで20%分のnUSDを発行できる仕組みです。
残り80%は価格変動に対する余力です。
HAV保有者にはネットワーク内のnUSD送金手数料などが分配されますので、分配率を操作することでHAVの価値も変動することになりますので、これによりnUSDの価格を安定させているようです。

SAGA/SGA https://www.saga.org/
SGAは、国際通貨基金(IMF)のSDRに追従することを目指しています。
SDRの価値は0.58252米ドル,0.38671ユーロ,11.900日本円,0.085946イギリスポンド,1.0174人民元の和
ETHや銀行送金によりSGAを購入できます。
また、SGAをETHに変えることもできます。
これらの交換手数料は準備金として保管され、価格安定のために利用します。

AURORA/Boreal(BRL) https://auroradao.com/platform/boreal/
IDEXを作ったチームが行うプロジェクト(IDEXはこのプロジェクトの内の1つ)
こちらは暗号通貨による担保と債券の仕組みのようだ。
IDEXの取引手数料の割引きにも使えるようになる?

Digix DAO/DGX https://digix.global/
1DGXは金1gと等価です。
金を小分けにしてやりとりできるので、金の利便性が良くなります。
金の現物が保管されているシンガポールにいけば、現物の金を受け取ることも可能。
現在取引所で取引されているDGDは交換手数料の分配を受けられたり、投票券として利用できるトークン。

Maker(MKR)/DAI

https://makerdao.com/

1DAI=1ドルのステーブルコインです。
担保には暗号通貨を使用します。
現状はETHを担保にすることができるようになっており、今後対象が増えていくようです。

https://developer.makerdao.com/dai/1/
自身が保有するETHを担保付き債務ポジション”collateralized debt position” CDPと呼ばれるスマートコントラクトにロックすることで、ETH評価額の最大2/3の価格分DAIを発行することができます。
(DAIの発行額に対してETHが150%以上の余力を持つ必要があるということ)

このように、DAIの発行額に対してロックするETHの金額のほうが大きいので、1DAI=1ドルを担保できます。

この仕組では、ETHの価格が上がればさらにDAIを発行できます。
しかし、逆にETHの価格が下がり、150%の余力を維持できなくなると、FXのロスカットのように強制的に精算されます。
精算されるとロックしたETHから、DAIの金額分、ペナルティ13%、手数料が引かれた残りが返却されます。

そのため、150%以上の余力を維持するために借りすぎないこと。
そして、緊急時にはETHのロック量を増やす、またはDAIを返済して余力を大きくする必要があります。

例えば、1000ドル分のETHをロックすると、最大で666ドル分のDAIを発行することができます。
そのDAIでさらに投資をすることができますので、1.66倍のレバレッジ取引が可能ということです。
うまく利用すれば、より効率的な投資活動ができます(ご利用は計画的に!)

価格を安定させる仕組みとしては、Target Rate Feedback Mechanism(TRFM)と呼ばれるメカニズムの働きがあります。
これは”目標レート”を変動させることで需要と供給を操作するものです。

価格が1ドルより低い時は、目標レート上げることでDAIの発行費用が上がり、さらにDAI保有者がキャピタルゲインを得られるようにします。結果的に供給が少なく、需要が大きくなるため価格が上がり1ドルに近づきます。
価格が1ドルより高い時は、目標レートを下げることで、DAIの発行費用が下がり、また、目標レートが現在地より安いため保有するメリットがない。結果的に供給が多く、需要が小さいため価格が下がり1ドルに近づきます。

MAKERのDAIは担保を保有するが、それはスマートコントラクトによるもので誰にも手を付けらず透明性がある。
そして、需要と供給をコントロールして価格を安定させる仕組みを持っています。

USDTのように担保を中央集権的に管理しているわけではなく、Basisなどのように無担保で価格安定を図るものとも違います。
現状では、DAIが最も信頼できるステーブルコインなのかなと思うところです。

ただし、発行枚数がまだ少ないので使い勝手ではUSDTには敵わないといったところです。

2018.06.25時点
43,809,198 DAI
72,892,045 TUSD
2,607,140,346 USDT

 

なみに、DAIを借りる際に実際にロックするのはPETHというものです。
このような流れでETHをPETHに変換してから、CDPにロックします。
https://dai.makerdao.com/やTrustWalletで手続きできます。
実際利用する時はこちらのサイトを参考にしたいhttps://makionaire.com/makerdao-dai/

ETH

WETH(Wrapped Ether)に変換
ETHとWETHは1:1
ETHはERC-20規格に対応していないので、ETHをラッピングしてERC-20トークンのWETHに変換する。ETH自体を他のERC-20トークンと同じ仕様で扱えることにより、スマートコントラクトを介してトークンのやり取りを行うのが容易になる。
https://weth.io/

PETH(Pooled Ether)
CDPにロックするためのETHの形。
ETHとPETHは1:1にはなっていません。
150%の余力を維持できなくなった場合、ロックしたPETHからペナルティ13%分のPETHがバーンされますので、PETHはETHより価格が上がります。
これはPETHを保有するインセンティブになっています。

CDPにロック

MKRトークンはDAIの返済時の手数料の支払いで必要となるようです。
この時支払われたMKRはバーンされるため、DAIの利用が増えてくるとMKRの価格は上昇する仕組みになっています。

パート1:Stablecoinsがなぜ重要なのか
https://medium.com/makerdao/part-1-why-stablecoins-matter-3b273e1c529e
パート2:ダイの入門
https://medium.com/makerdao/part-2-a-primer-on-dai-3b6d1506fa83
分散型Stablecoin “Dai” の仕組み
https://www.slideshare.net/HiroInagaki/dai-a-decentralized-stablecoin-98528079
ペッグ通貨Dai イーサリアム担保の発行方法、仮想通貨レバレッジ取引やってみた Vol.29【番外編】
http://www.tenx-matome.com/entry/makerdao_dai

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